尾が長くのびた百武彗星(3月24日・26日(日本時間))

3月24日未明撮影 (標準レンズ使用)

百武彗星(ひゃくたけすいせい)の長い尾が、図の左上(北東)から右下(南西)にのびています。 途中でプラズマの尾が、宇宙空間の磁場の影響でねじ曲げられているのがわかります。

図の縦横の長さは、角度で26度、つまり、満月の大きさの約50倍にあたります。

左下の明るい星はうしかい座の1等星アークトゥルスで、 明るすぎてCCDの飽和現象のために縦にすじが入っています。 このアークトゥルスと同じくらい百武彗星は明るく見えました。

右上から中央下にかけての線は、偶然飛び込んできた流れ星です。

3月24日5時3分(日本時間)、アストロカム社の冷却CCDカメラに、 50mm、F/2.5のレンズを取り付けて撮影。露出1分。 撮影場所は美星天文台の庭。

撮影者:大島 修、藤井 貢

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3月26日未明撮影 (魚眼レンズ使用)

中央右に百武彗星の頭部があり、彗星の尾が中央左やや下に向かって約70度 にわたってのびています。中央左の明るい星はアークトゥルス。百武彗星頭部の 左下には北斗七星が見えています。左下に美星天文台のドームが見えます。写真の 下が西の方角。うす雲が南西の市街光を散乱して、西の空が明るくなっています。

3月26日午前3時44分、アストロカム社製の冷却CCDカメラに 対角魚眼レンズ(15mm F/2.8)を付けて撮影。 露出1分。撮影場所は美星天文台の庭

撮影者:綾仁一哉、清水実(美星天文台)
装置セッティング:大島修(美星天文台)

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最終更新:1996年4月2日

Kazuya Ayani, Bisei Astronomical Observatory / ayani@bao.go.jp