[掲載:2001.6.18]

火星がみごろに...


火星の動き
火星の動き。
7/20にアンタレスに最接近する。

 すっかり日が暮れるのが遅くなりました。それもそのはず、昼間の時間が最も長くなる「夏至」は今月21日です。 いつまでも明るく帰宅も遅くなりがちですが、そんな帰り道ふと空を見上げた南の空に、赤く明るい星があることに気がつかれた方も多いことでしょう。

 この星は、地球の一つ外側をまわる惑星、「火星」です。
 さそり座のそばで、赤く独特の輝きを放ちながらその存在をアピールしています。

 火星は、6月22日に地球に最も近づきます。大きく、火星の地形も目にすることが出来ます。この最接近前後は望遠鏡で見るには最適の時期となります。 また、その後は徐々に暗くなりながら、さそりの1等星アンタレスへと近づいていきます。アンタレスと火星の距離が最も近くなるのは、7月20日です。
 8月に入り、これまで丸く見えていた火星が欠けてきました。


最接近間近(6/13)の火星
最接近間近(6/13)の火星。
揺れは地球大気の影響。
美星天文台では、観望会に先駆けて望遠鏡を火星に向け撮影を行いました。画像では、大気の揺らぎによる影響で火星が大きく揺れています。 目でのぞくと、希に細かいところまではっきりと見えることがあります。火星にも、様々な地形に名前が付いていますので、少し調べてから望遠鏡でのぞいてみるとより一層楽しめる事でしょう。



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最終更新:2001年9月11日