公開天文台白書 2006 刊行にあたって

日本公開天文台協会 会長 黒田武彦 (兵庫県立西はりま天文台公園 園長)

 2005年7月に発足した日本公開天文台協会の最初の事業として白書作りを進めてまいりましたが、2007年3月、白書編集委員会の情熱と関係諸機関のご協力でようやく完成の運びとなりました。
 公開天文台を取り巻く状況には厳しいものがあり、施設の閉鎖や予算の削減、事業の縮小、そして指定管理者制度の導入など、何とかしなければという多くの声に呼応する形で組織化がなされました。そこで白書は、公開天文台の実態を詳細に調査し、現状分析をすることに主たる目標を置きました。400を超える公開天文台には多種多様な課題がありますが、共通する課題も数多く、今後はこの白書を充分に精査し、公開天文台の運営の改善と活動の活性化に生かしていきたいと考えます。