望遠鏡パソコン操作プログラム (TCxx.exe)



これは,101cm望遠鏡を目的の天体にカンタン操作で向けるためのプログラムです.ネットワークを通して,天文台内のいくつかのパソコンで使用可能になっています.

まず,このプログラムが利用可能になっているWindowsパソコンから,TCxx.EXE(最新のバージョンはTCS11)を起動します.すると,次の初期画面が現れます.

ここで,上のメニューのうち,たとえば「おすすめ」をクリックすると,次のようなサブメニューのウィンドウが現れます.



ここでサブメニューの中から,導入したい天体を選択します.あるいは,太陽系天体に望遠鏡を向けたい場合は,次のように,上のメニューから太陽系を選びます.ここでは木星を選択しようとしています.



あるいは,メシエ天体,NGC天体,イェール輝星カタログの星なども,カタログ番号で選択することができます.次の図は,メシエ天体を選択しようとしているところです.



次の図は,木星を選んだときに表示される画面です.ここで,画面右下の「望遠鏡起動」ボタンをクリックすると,望遠鏡が動き出します.ただし,操作卓で「101cm自動」が選択されて点灯していなければ望遠鏡は動作しません.また,床が高すぎる場合も望遠鏡は動きません.



望遠鏡が動き出すと,下のように,望遠鏡移動中のメッセージが表示されます.このときでも,右下の「導入中止」をクリックすると,望遠鏡は移動をやめ,恒星時追尾のみの状態に戻ります.



望遠鏡の向きが目的天体の方向とほとんど一致すると,次のような画面が短時間現れ,導入完了を知らせます.



ややあって,この「位置決め完了」のサインが消え,望遠鏡は恒星時追尾のみの状態になります.

太陽系天体のうち,彗星・小惑星か月のような短時間で移動する天体を選んだ場合には,望遠鏡の移動が完了した後,トラッキング開始のボタンが現れます.このボタンをクリックすれば,目的天体の移動量に応じて,ほぼ一定時間ごとにひとりでに望遠鏡を移動させます.

このプログラムには,利用者があらかじめ,向けたい天体の名前,赤道座標,分点を記入したファイルを用意しておけば,上の「ユーザー」メニューで用意した天体を選択することができます.彗星などの天体の場合は,軌道要素のファイルを用意すれば,現在位置を計算して,そこへ望遠鏡を移動させることもできます.

また,月の場合には,月面のおもなクレーターを選んでそこに望遠鏡を向けることもできます.

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