1m鏡とデジタルカメラによる
小型の星雲星団の撮影

観測者 大沢真也 (岡山県浅口郡里庄町)


惑星状星雲 M57
去年N焦点で撮影しましたがピントが甘かったのと周辺部が流れたのでナスミス焦点で取り直しました。もっと多くコンポジットする予定でしたがカメラの通信エラーで13枚しか撮れませんでした。シーイングがよかったのとピント合わせをしっかり行ったので去年よりはシャープな像が得られたと思います。
ナスミス焦点F6(レデューサー使用),撮影日時:2007.6.11 0:00〜0:13,カメラ:PENTAX K10D,ISO:1600,ノイズリダクションON,露出:30秒×13枚コンポジット,総露出時間:6.5分,画像処理:明るさ補正,コントラスト補正,ガンマ補正,使用パソコン:Mac Book,PENTAX用ピントグラスによるピント合わせ


銀河  M94
自分の望遠鏡(20cmシュミットカセグレン)ではボケた星のようにしか写りませんが、さすがに1m鏡では渦巻きまでよく写ってくれます。小型ですが非常に明るい銀河なのでこの望遠鏡向きの被写体だと思います。処理を少し強めにしたので荒い感じの画像になりましたが中心部から周辺部への色の変化がわかっていただけると思います。視直径は小さいのですが実直径約14万光年の大型銀河です。
撮影日時:2007.6.10 22:28〜22:59,露出:30秒×30枚コンポジット,総露出時間:15分,画像処理:明るさ補正,コントラスト補正,ガンマ補正,他データー共通


球状星団 M13
去年N焦点で写した物をナスミス焦点で撮り直した物です。ナスミス焦点の広い写野とコンポジットを多くしたこと、またシーイングが良かったことで昨年の物よりよく写っていると思います。暗いF値で短時間露出をコンポジットする方法では、こういう明暗の差が激しい天体でも明るい部分がつぶれずに写ってくれる利点があります。
撮影日時:2007.6.11  0:21〜0:52,露出:30秒×30枚コンポジット,総露出時間:15分,画像処理:明るさ補正,コントラスト補正,ガンマ補正,他データー共通


散光星雲 M17
これも去年N焦点で写した物をナスミス焦点で撮り直した物です。赤が写りにくいと言われているデジタルカメラですがなぜかM17の赤は良く写ってくれます。よくFの明るい短焦点で写される天体ですが、長焦点で写すことで宇宙にガスが漂っている感じや赤いガスの中にも微妙に色の違いがあることが解り易くなり、また別の面白さがあります。
撮影日時:2007.6.10  1:25〜1:56,露出:30秒×30枚コンポジット,総露出時間:15分,画像処理:明るさ補正,コントラスト補正,ガンマ補正,他データー共通


球状星団 M22
去年N焦点で写した物はシーイングが悪くかなり星像が甘くなりましたのでナスミス焦点で撮り直しました。南天低いためどうしても大気の影響を受けて像が甘くなってしまいますが、その割にはこの日はシャープな像が獲られたと思います。元々星が多い所にあるためこれくらい大きく写すとどこからどこまでM22なのか良く解らなくなってしまいます.あまりこの望遠鏡向きの天体ではないようです。
撮影日時:2007.6.11  2:32〜3:03,露出:30秒×24枚コンポジット,総露出時間:12分,画像処理:明るさ補正,コントラスト補正,ガンマ補正,RGB位置(色ズレ)補正,他データー共通




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