美星天文台で惑星を見よう

 この夏は火星、木星、土星を見ることができます。 木星はしし座に、火星はてんびん座またはさそり座に、土星はさそり座にあります。 今年は火星が5月31日に地球に最接近したため、しばらくは明るい状態が続き、都会でも見えます。 明るい惑星を目印に誕生日の星座を探すこともできます。 美星天文台で、ぜひ惑星をご覧ください。

■ 火星の観望好期

■ 惑星の見た目(上:肉眼、下:望遠鏡)
 火星は2年2カ月ごとに地球に接近します。 前回は2014年4月14日、今回は2016年5月31日に最接近しました。 このころは、見た目が明るくなり、望遠鏡でも大きく見えます。
惑星は肉眼では点にしか見えませんが、望遠鏡を使うと、表面の模様などを見ることができます。 101cm望遠鏡では、木星は7月上旬、火星は8月中旬、土星は8月下旬までが観望時期です。

 火星は5月31日の最接近のころがもっとも明るく、望遠鏡で大きく見ることができます。 しかし、6月から7月上旬はまだ火星と地球との距離が近いため、見た目の大きさはほとんど同じです。 むしろ、高度が上がってくるこれからの時期の方が、地球の大気の影響を受けにくく表面の模様が鮮明に見えるため、 101cm望遠鏡では最接近以降が観望しやすい時期と言えます。


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