食変光星 eclipsing variable

周期的に明るさが変動する変光星の一種で食連星とも呼ばれる.二つの星が互いのまわりを公転し,その間に互いに相手を隠す(食)ことによって見かけ上明るさが変化する連星である.

食変光星は互いに相手を隠すということから,地球からの視線方向と連星の公転軌道面がなす角は0°に近い.また,食変光星を観測すると,光度曲線から互いの星の相対的な大きさを知ることができ,さらにケプラーの法則,万有引力の法則を用いると星の質量に関することまで知ることができる.

なお,最初に発見された食変光星は1782年にJ.Goodrickeによるアルゴル(ペルセウス座β星)である.

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参考文献

横尾武夫 編,1993,新・宇宙を解く −現代天文学演習,p122,恒星社厚生閣
ウンゼルト,1968,現代天文学,p132,岩波書店