グリニッジ天文台のブラッドリは光行差の発見後も恒星の位置観測を行い,1748年,周期18.6年,振幅9.2"の運動などを主な運動とした章動を発見した.章動とは,太陽,月,惑星の引力が地球の赤道部のふくらみに作用し,地軸が微動する現象である.18.6年の周期の章動は同じ周期で月の軌道が変化していることが原因となっている.
吉田正太郎「宇宙の広さは測れるか」地人書館,1985 ほか