小惑星の発見 Discovery of Minor Planets

1781年に発見された天王星チチウス・ボーデの法則によくあったので,空白域である火星木星の間に未知の惑星があると考えられ,多くの人が捜索した.しかし,その発見は星表を作る目的で観測していたイタリアのシシリー島のピアッツィによって発見された.

19世紀の最初の日,つまり1801年1月1日に彼はおうし座に見なれぬ星を発見した.数日の観測から移動していることがわかった.彼は彗星と考えたが,ボ−デが未知の惑星であると信じたので,彼はイタリアの神の名ケレスをつけた.従来知られている惑星にもそれぞれ神の名前がついていたからである.

その後,太陽に近づき見えなくなったが,ドイツのガウスが軌道を求め,約1年後に予報位置に再発見され,火星と木星の間の惑星であることが判明した.しかし,軌道傾斜角が10度あまりと大きいのと直径が小さいので,惑星と呼べるかどうか議論がなされた.そんな時に,1802年3月28日,オルバースが2番目のパラスを発見,1804年9月1日にジュノー,1807年3月29日にベスタが発見され,小惑星はたくさんあることが判明した.

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参考文献

斉田博「おはなし天文学2」地人書館,1973