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日本に初めて西洋から機械時計が伝来したはっきりとした記録があるのは,1551年に布教の目的で2回目に山口を訪れたザビエルが大内義隆に献上したものである. 最初に日本人で時計を作ったのは尾張の津田助左衛門で,1598年以前のことである.また,西洋の時計は定時法で当時使用されていた不定時法と異なるため,日本人の手により,不定時法の時計が作られるようになった.これは今は和時計と呼ばれる. 和時計とは江戸時代に日本人が工夫して不定時法にあうように作った時計.櫓時計,掛時計,台時計,枕時計,尺時計,印篭時計等がある.時計の動力は重りで,調速装置に冠形脱進機と棒テンプが使われている.棒テンプは最初1本だったか,昼と夜に分けて使用する2本テンプの時計が作られるようになった.時計を作る,時計師には尾張の津田助左衛門,京都の戸田東三郎,江戸の大野規行等がいた. |