地上での観測では天体の光は大気による散乱・吸収によって減光する.減光量は天体の光が通過する空気の量に依存する.この空気の量をエアマスという.
地上における星の見かけの等級と大気外における等級との差を Δm とすると
Δm = a F(z)
と書ける.ただし, a は減光係数, z は天頂距離である.F(z)がエアマスを表す関数である. z > 60゜では近似的に F(z) = sec z である. a の値は大気の状態によって変わる.
理科年表 1999年版,丸善