おとめ座の神話

ギリシャ神話では娘思いの豊穣の女神がおとめ座だとしている.

豊穣の女神は,大変かわいがっていた娘とともに暮らしていたが,ある日娘が地獄の王プルートに見そめられて誘拐されてしまった.母は嘆き悲しみふさぎ込んだところ大地は枯れ果て,作物がいっさい育たなくなってしまった.

ことの次第にこまった大神ゼウスはプルートに命じて娘を母の元に返すよう説得をした,プルートはやむなく娘を返すがそのさい12個のナツメの実を手渡した.地上までの長い道のりで喉が乾いた娘はナツメを4つ食べてしまった.そのため娘は地獄の食べ物をたべたとして年に4ヶ月はプルートの元にいなければならなくなった.

春になると娘が母の元に帰り,うれしさでおとめ座が顔を出すようになるのだという.

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