暈(かさ)

太陽や月をとりまいてみえる光の輪.薄曇りの場合などに上空にある氷の結晶で光が屈折して起こる.

六角柱状の氷の結晶は,入射した光を約22度の角度で屈折する.そのため観察者から見ると太陽・月を中心に半径約22度の円として見える.四角柱状の氷の結晶は入射した光を約46度で屈折するため半径46度の暈になる.虹色に見える場合は,屈折率の大きい青色系が内側,屈折率の小さい赤色系が外側に見える.上空の水分が増えてきた証拠であるため,暈がかかると天候は下り坂である.

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参考文献

空の色と光の図鑑 斉藤文一著