太陽の出没地点を中心に,黄道にそって舌状に延びる光芒のこと.
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写真で,中央下から右上に延びる光芒は天の川,右下から左上に延びる光芒が黄道光である.画面中央の明るい点は木星.さらに左上,黄道光が切れるあたりにぼんやりと明るい部分が見られるが,これが対日照である. 撮影地:オーストラリア 撮影者:西谷尚行 |
黄道光は16世紀にチコ・ブラーエによって観測された.彼は薄明の一種と考えたがその延びる角度からいってこれは間違いである.
実際には.対日照同様に惑星間塵により太陽光が反射したものである.黄道面と惑星の軌道面がほぼ一致するのと同様.惑星間塵の軌道も一致するためと考えられる.
黄道光は.あわい光なので天の川以上に見ることは難しい.比較的見やすいのは,太陽付近の黄道が急角度な春分ごろの日没後と秋分ごろの日の出前である.40〜80゜程度に太陽から延びる.はばは8〜30゜程度である.
参考文献
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四訂新版現代天文学事典,荒木俊馬,恒星社
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