オーロラ

高緯度地方で見られる上空大気の発光現象.太陽風によって運ばれた荷電粒子が地上100〜250kmほどの酸素原子・窒素分子などに衝突して励起し,原子が元の状態に戻る際に発光する.

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カーテン状オーロラ
撮影:毛利勝廣氏

荷電粒子は磁力線に沿って飛び込んでくるため,オーロラが良く見られる地域は磁極から半径2500kmほど離れた場所である.アメリカ・アラスカ州のフェアバンクス,カナダのイエローナイフなどか観察の適所.この様な場所では統計的に年間100日以上もオーロラが観察される.太陽活動が活発になるとオーロラ活動も激しくなる.オーロラは時には激しく動き,様々な形を描き,赤や緑の色が確認できる場合もある.その変化は非常に多彩で人々を魅了する.日本では太陽活動が最も盛んな時期に北海道で赤いオーロラが観察されることがあるが,光のカーテンの様なオーロラは観察されない.最近ではハッブル宇宙望遠鏡の観測で木星にもオーロラ現象があることが確認されている.

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