|
月は満ち欠けによって光っている部分が変化する.そのため,月の出・月の入りの計算は月の中心が地平線に接する瞬間を用いる.大気差の最大値(34′)を考慮して,地平高度で−34′の補正を加える. 月はほぼ一ヶ月で地球を公転し,天球に対する1周期(恒星月)はおよそ27.3日である.1日に平均約13度白道上を東へ移動する .この結果,月の出・月の入りは毎日平均約50分ずつ遅れる.ある日の月の出が深夜12時直前であった(下弦の頃)の場合,翌日の月の出が日付をまたいでしまってデータ上「月の出がない」ことが起こる.月の出入りを調べているとその事に気が付く.これは,あくまで日付の区切りが深夜0時が基準になっているからで,実際にその夜に月の出が無いわけではない.月の入りでも同様のことが起こる. |