彗星のコマ coma

ガスとダストからなる彗星核の一時的な大気.コマは彗星が日心距離3〜5天文単位の頃から発達を始めて,彗星の近日点通過の頃に最大になる.

太陽から1天文単位にある彗星のコマは,可視光では半径数万km〜100万kmに達する.水素の出す紫外線であるライマンα線で観測されるコマ(水素コロナ)は,半径100万kmから1000万kmにも達し,太陽よりも大きい.ガスのコマは一般的に球状であるが,ダストは放物線状のエンベロープから タイプIIの尾へと重なっていく.

コマの実直径の求め方 コマの実直径d(単位:km)は,観測した視直径D (単位:")と,地心距離Δ(単位:天文単位)から次式で求められる.

d = 725.3ΔD 

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