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小惑星の名称は,数字の登録番号が正式なものだが,別に国際天文学連合(IAU)によって固有名がつけられている. 当初はギリシャ・ローマ神話から名前をとっていたが,いまでは発見者に関係した名前がつけられることが多い. 小惑星の名称は,発見されると,国際天文学連合(IAU)により仮符号が与えられる. これは 1999 BW といった形で発見年,月の符号,発見番号という形になっている. さらにこれらが追跡され軌道がはっきりすると通し番号である登録番号が与えられる. 2001年1月現在登録番号は20000を超え,その数は急速に増えている. このさい,発見者などに固有名の優先提案権があたえられ,それがIAUの命名委員会の審査で採択されれば,その名前が使われることになる. なお,命名にあたっては,天文学に貢献のあった人物や地名などが採択される. 提案については,名前は16文字以内のアルファベットで,発音可能であることが原則. ただし,政治家・宗教家・軍人などは死後100年までは命名できない. さらに,他の小惑星と紛らわしい名前はつけられない. なお,番号登録から10年たっても名前を提案しないと名称提案の優先権がなくなり,だれが提案してもよいことになる. |