アポロ計画

1968年10月〜1972年12月まで11回行われたアメリカの有人月着陸宇宙船計画.5回目のアポロ11号で人類初の月着陸をはたした.

最初のアポロ7号では,W.シラー,D.エイゼル,W.カニンガムの3名をのせたアポロ宇宙船が地球を11日間周回したのみ.次の8号では本番と同じサターン5ロケットを使ってF.ボーマン,J.ラベル,W.アンダーズの3名が初の有人月周回をし,9号では地球を回りながら月着陸船切り離しやドッキングのテストを行い,10号で月を周回しながら着陸船の動作テストを行った.

そしてアポロ11号は,東経23.49度,北緯0.67度の月の静かの海に着陸.1969年7月20日16時17分43秒(アメリカ東部夏時間)にN.アームストロングが初めて月面に降り立った.

アポロ12号は嵐の大洋,13号は事故で月着陸をせず帰還,14号はフラマウロ高地,15号はアペニン山脈とハドリー谷の間,16号はデカルト高地,17号はタウルス・リトロー地域にそれぞれ着陸,月面活動を行い,岩石を持ち帰った.合計12名が月に降り立った.

当初20号まで計画されていたが,アメリカはベトナム戦争等で経済危機におちいり,アポロ計画は中止された.残った宇宙船やロケットは,改造されスカイラブ計画アポロ=ソユーズ計画に流用された.

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参考文献

Jane's「Spacecraft Directory」Interavia
宇宙開発事業団編「NASDAノート95」宇宙開発事業団
ガトラント「世界の宇宙開発」旺文社