ヴァイキング計画

アメリカの火星探査機で,初の火星着陸機.

1975年8月に1号,9月に2号がタイタン3・セントールロケットで打ち上げられた.各々軌道周回機と着陸機からなる.1号は周回しながら着陸適地をしらべ,1976年7月20日,着陸機を切り離すと,約24万kmで火星大気圏突入,火星上空5800mでパラシュートがひらき,着陸機は無事クリュセ平原に軟着陸した.着陸機は大気組成などの通常の科学観測の他,ロボット式に火星の土壌調査を行った.2号は9月3日ユートピア平原に着陸し,同様の調査を行った.最も注目された土壌の生命反応は出なかったが,2台のテレビカメラがホコリでピンク色の空の火星の風景を地球に送信するなど,世界の注目を集めた.2号機は1980年,1号機は1982年までデータを送信してきた.

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参考文献

Jane's「Spacecraft Directory」Interavia
宇宙開発事業団編「NASDAノート95」宇宙開発事業団