|
宇宙開発事業団の技術試験衛星のシリーズ名. きく1は,1975年9月9日宇宙開発事業団(NASDA)が,N1ロケットで980×1100kmの軌道に打ち上げた.きく1は82kgのNASDA初の人工衛星で,7年近く稼動した. きく2は1977年2月23日,日本のN-1ロケットで静止軌道に打ち上げられた.きく2は日本初の静止衛星. きく3は,1981年2月11日,N-2ロケットで220×36000kmの静止トランスファー軌道に打ち上げられた.ロケットと衛星の工学試験用.きく3は638kgの中型衛星. きく4は1982年9月3日,970×1230kmの軌道にうちあげられ,3軸制御の実験を行った. きく5は1987年8月27日に純国産となった三菱重工のH-1ロケットで静止軌道に打ち上げられ,通信実験を行った.きく5はSバンドのトランスポンダ(中継器)2機とCバンド1機を搭載した550kgの衛星であった. きく6は,1994年8月28日にH-2ロケットで,東経153.8度の静止軌道にうちあげられる予定であったが,初採用のアポジエンジンが失敗し,静止トランスファー軌道を回ることになった.きく6は2000kgの大型衛星で,S,C,Ka,Oバンドのトランスポンダ(中継器)を合計12台搭載し,400億円かけた衛星であった. きくは毎回主コントラクターが異なり,きく5は三菱電気,きく6は東芝である.開発名はETS. 参考文献
|