人工衛星の見え方の疑問

衛星がオレンジ色っぽく見える時がある

地球の大気層をながく通過した光は,青っぽい色が散乱されるため,夕日や朝日と同じで赤くなる.こうした光が衛星を照らしているためである.

見えていた衛星が,すーっと消えてしまう理由

地球の影のなかに入っていったためで,逆に,すーっと現れる場合もある.影からでてきたということだ.

夕方,東の空や頭の上近くでよく見える理由

人工でない衛星,つまり月を考えてみるとわかりやすい.日没直後くらいに,西空低くに見えているのは三日月.その頃,もし上弦の半月なら頭の上近くや南の空にあり,また,満月なら日没の頃東から昇ってくるはずである.

つまり,夕方,西空にある月は細く,東にある月は丸い,細い月より丸い月のほうがずっと明るい.

あなじことが人工衛星にもいえる.夕方西にある人工衛星は,太陽に照らされている部分が少ししか見えないため,明るく見えないのである.

ただ,太陽光をよく反射する部分がうまい角度を向いていると,西の方にあるときでも明るく見えることが,まれにある.

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