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月が落下しないように,人工衛星も落下しないように感じられるが,実際は落下する. 人工衛星にブレーキをかけるのは主に大気である.人工衛星はジャンボジェットが飛ぶ高度の,最低でも10倍は高いところをとんでいるが,それでも薄い大気があり,摩擦でブレーキがかかる.大気がこいほどブレーキがかかるので,低軌道の衛星ほどすぐに落下してしまうことになる. どんどん高度が下がり,高度100kmくらいまで下がってくると流星のように大気のまさつで燃えて,多くの衛星は地上に落ちずに燃え尽きてしまう. また,大気の密度は季節や太陽風の影響などによって少し変化する.太陽活動が活発でフレアがたくさんおこると,人工衛星の高度が下がる. また,地球の重力分布によってもブレーキがかかる.重力が強い点でひっぱられるものだ.NASAの資料によると,毎日のように衛星が落下している. |