高度約11kmから約50kmまでの領域であり,高度が上がるとともに気温が上昇する.その熱は大気中に含まれるオゾンが太陽からの紫外線によって分解するさいに生じている.
したがって,この成層圏にオゾン層が存在する.オゾンは生命にとって有害な紫外線の波長域の光をほとんど吸収してしまう.その結果,地球上の生命は太陽紫外線から守られていることになる.
松井孝典,田近英一,高橋栄一,柳川弘志,阿部豊,1996「岩波講座 地球惑星科学1 地球惑星科学入門」p65ー67,岩波書店