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方位磁針の指す方向と真北とのなす角を偏角(declination)という.また,水平面と磁針のなす角を伏角(inclination)という. 地球磁場は,おおざっぱに見ると地球の中心に棒磁石を置いた場合にできる磁場の形(双極磁場)をしている.この仮想磁石の南北方向は地軸の南北方向とずれている.磁場の向きの地理上の真北からのずれを,真北から時計回りに測った角度(0〜360度)で表したものが偏角である.双極磁場といっても第ゼロ近似であり,局所的な磁場の向きは大局的な双極磁場のそれとは異なるので,偏角は経度によって異なるだけでなく,局所的にも異なる. また,一般に地球磁場は地球の表面に平行ではない.このずれの角度を伏角といって下方を正として測る(-90度〜+90度). |