岩石などに含まれる放射性元素の規則的な壊変現象を利用して,具体的な年代は測定される.この測定により得られる年代のことを,絶対年代または放射年代という.
放射性元素(これを親元素という)は放射線を出しながら壊れ,別の元素(これを娘元素という)に変わる.このことを壊変という.壊変はまわりの圧力・温度の変化や化学変化の影響をうけず,一定の速度で進行する.親元素がもとあった量の半分の量になる時間を半減期といい,この半減期が一定なことを利用して,年代を測定するのである.
立石雅昭・その他,1995,地球の歴史 新版地学教育講座7,p64-65,東海大学出版会