黒点

黒点は光球面に現われる暗い領域である.大きなものでは角度の1分を越えるものもあり,望遠鏡が発明される以前から記録されている.

黒点は黒く見えるが光を出していないのではなく,周囲の6000度に比べて約2000度温度が下がっているため相対的に暗く見えているのである.

黒点では約3000ガウスという強い磁場が観測される.太陽内部で発生した磁場(磁力管)が浮上し,その光球面における断面が黒点として現われるわけで,黒点はかならずN極・S極の性質をもつものがペアとなっている.

黒点は暗い部分(暗部)と,周辺のすじ状の構造を示す半暗部からなる.半暗部にはエバーシェッド流と呼ばれるガスの流れが観測される.

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