干渉計

A,Bという離れた2つの電波望遠鏡の受けた電波を合成し,電波を干渉(別の道を通ってきた電磁波の波の間で,波の位相を合わせること)させてあたかもA-B間の距離と同じ口径の1つの電波望遠鏡であるかのようにして観測を行なう電波望遠鏡をいう.

実際には複数台の電波望遠鏡をさまざまな方向に並べて同一天体を観測し,コンピュータを使って全ての望遠鏡のデータを同時に干渉させて画像を合成することが多い.

干渉計による電波画像は,シングルディッシュの観測に比べると,飛躍的に細かい部分まで観測できる.また,近年は電波以外の波長でも干渉計が作られ始めている.

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参考文献

西村史朗他編「宇宙の観測1」恒星社,他