ヒトミ径

アイ・ポイントの円の直径のこと.望遠鏡から出てきた光束が実像を結ぶ部分の直径にあたる.

望遠鏡のヒトミ径が,観測者の瞳孔より大きくては,望遠鏡から出てきた光束の一部が眼からはみ出て無駄になる.逆に,望遠鏡のヒトミ径が小さすぎると,観測者の瞳孔を小さく絞ったのと同じ効果になり,やはり無駄になる.望遠鏡のヒトミ径と観測者の瞳孔の直径が等しくなるように調整された光学系が,優良な光学系といえる.

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参考文献

吉田正太郎「アマチュアのための望遠鏡光学・屈折編」誠文堂新光社