ダハ式双眼鏡

ダハ(Dach)はドイツ語で屋根のことで,1843年イタリアのG.B.アミチ(1786-1863)が発明したプリズムの形である.ダハ式双眼鏡は屋根型(ダハ)プリズムの形を2個組み合わせて,正立プリズムにしたプリズム式双眼鏡である.

ダハ式双眼鏡は光路が直線になる構造だから,対物レンズの間隔は両眼の間隔より広げることができない.そのため,口径(対物レンズ)は50mmより大きくできない.

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参考文献

冨田弘一郎「星の世界をたずねる2 天体望遠鏡をもとう」岩波書店
吉田正太郎「天文アマチュアのための望遠鏡光学・屈折編」誠文堂新光社