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■分光観測

分光器
分光器は、光を虹に分ける装置です。
分光器を使うと天体の運動や温度など、天体のいろいろな物理状態を知ることができます。


1. スリット
●南北固定スリットで長さは25mm(7分角)です。
●スリット幅も固定で 60μm(1"),90μm(1.5"),120μm(2"),300μm(5") 及び
 CCDティルト調整用、2mm(35")のダイヤフラムの計6種類です。
2. スリットビュワー
スリットビュワーは、ST−6を使用ています。視野は、8'×5'です。
ガイドは、ST−6のフォーカスモードで約1秒毎のスリット画像を見てガイドを行います。
3.コンパリソン(比較光)とフラット光源
波長較正用はホロカソードランプ(Fe,Ne)、
内部フラット光源はハロゲンランプを使用しています。
4.オーダーカットフィルター
7000Å以上の波長域を観測する場合は、青域カットフィルター(フィルター2番)を使用します。
5.コリメーター
コリメーターは、逆ニュートン式で 口径 100mm 焦点距離 f=800mm です(ビーム径67mm)
カメラの焦点合わせをコリメーター鏡の移動で行います。
6.グレイティング(回折格子)

溝数 ブレーズ波長 ブレーズ角 分類番号
300 本/mm 5000 Å 4°18′ 35-53-17-270
600 本/mm 5000 Å 8°38′ 35-53-17-260
1800 本/mm 5000 Å 26°45′ 35-53-17-290

7.分散系
●分散度
グレイティング カメラ 次数 分散 波長幅 スリット像 刄ノ λ/刄ノ
300 本/mm 200 mm (F/3) 1 162Å /mm 4400 Å 27.8μm 4.5 Å 1500
600 本/mm 200 mm (F/3) 1 83 Å/mm 2200 Å 25.7μm 2.1 Å 3100
1800 本/mm 200 mm (F/3) 1 26 Å/mm 730 Å 16.5μm 0.44Å 15000
300 本/mm 400 mm (F/6) 1 81 Å/mm 2200 Å 55.6μm 4.5 Å 1500
600 本/mm 400 mm (F/6) 1 41 Å/mm 1100 Å 51.4μm 2.1 Å 3100
1800 本/mm 400 mm (F/6) 1 13 Å/mm 360 Å 33.0μm 0.44Å 15000
(注)値は6500Å付近での計算値。分解能はスリット[幅120μm(2秒角)]の結像幅から求めた。

8.カメラ
カメラは、低分散用 f=200mm F/1.8、高分散用 f=400mm F/2.8のフローライトレンズ系と紫外線用にフォールデットシュミット f=400mm F/2.8が用意されています。101cm望遠鏡とコリメータ、カメラ全体を通した分光器のF値は、低分散でF/3、高分散でF/6です。
9.CCDカメラ
ANDOR DU-440BVを使用します。
画素サイズ:13.5 × 13.5(μm)、画素数:2048×512、冷却方式:電子冷却
10.参考文献
●「宇宙を観るU<応用編>」 横尾武夫編 恒星社 1991年
●「宇宙の観測T」 現代天文学講座11 西村史郎/海部宣男編 恒星社 1981年
●「反射望遠鏡」山下泰正 著 東京大学出版会 1992年


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