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英国ケンブリッジ大学のケンブリッジ天文台マラード観測所で作成されている電波源カタログのシリーズ.それぞれ周波数や観測天域が異なるカタログが出版されていて,1Cから8Cまである. シリーズは1C(1950年),2C(1955年)から始まったが,今はあまり使用されていない. 3Cカタログ(1959年)は159MHzで北天の赤緯−25度から+70度の間で471個の電波源を記載している.しかし3Cは均一性に問題が指摘されたので,改訂3Cカタログ(3CR)は178MHzで赤緯−5度よりも北の強度9Jy(1ジャンスキー=10-26 W/Hz/m2)以上の電波源をすべて網羅して,328個を含んでいる. 4Cカタログ(1965−67年)は3CRをさらに感度を上げたもので,同じく178MHzで赤緯−7〜+80度の範囲で2Jy以上の電波源4843個を含んでいる. 5Cカタログ(1966−86年)は狭い選択領域をさらに深く探査したものである.各16平方度の12領域を0.01Jyまで,周波数は主に408MHzであるが,一部は1407MHzでも観測されている.およそ3200個の電波源を含んでいる. 6Cカタログ(1985年−)は,151MHzで0.12Jy以上の電波源を探す計画で進行している.今までに6部のカタログが出版され,赤緯30度以北のほとんどの領域で2万4千個あまりが集録されている. さらに7C(1990年,151MHz),8C(1990−92年,38MHz)がある. 参考文献
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