主系列星 mainsequence star

原始星がさらに収縮すると,星の内部では核融合反応が始まり,そのとき生じる圧力(膨張しようとする力)が自己重力(自分自身の重さで縮もうとする力)と釣り合うようになる.この時期の星が主系列星と呼ばれ,星は寿命の大部分をこの状態で過ごすことになる.

主系列星における核融合反応では,超高温・超高密度の状況下で水素原子4つから1つのヘリウム原子が作りだされている.この間に,質量の減少が起きるがこの減少分の質量がエネルギー(熱や光)になって,星を支える力となっている.また,質量の大きな星ほど進化のスピードが速い(早く水素を使い切る),という性質がある. 

tm.gif

参考文献

小平桂一,日江井栄二郎,堀源一郎 1987 「天文の事典」 平凡社