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太陽の30倍以上の質量の星が超新星爆発を起こし中心部に残った質量が太陽の約3.2倍以上の場合,いかなる圧力によっても自分自身の重力を支えることができなくなり中心に向かって無限に収縮していき(重力崩壊),その結果できた天体をブラックホールと呼ぶ. 収縮の中心では密度が無限大の「特異点」が形成され,そこでは現在の物理学は破綻し,既知の物理法則は適用できなくなる.また,光さえも出てくることができない「事象の地平面」と呼ばれる特殊な境界が特異点の周りにはあり,正確にはその地平面より内側がブラックホール(と呼ばれる部分)である.球対称なブラックホールの場合,この地平面の半径を「シュバルツシルト半径」と呼んでいる. 参考文献
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