キルヒホフの法則 Kirchhoff's Law

キルヒホフが1859年に発見したスペクトルの分光分析法の原理で,以下の3法則である.

  1. 高温に熱せられた物体は,連続(スペクトル)光を放射する.
  2. 高温,低圧の状態にあるガスが放射する光は,周囲より明るい輝線スペクトルの光となる.同じ状態にある同一の物質は,同じパターンの線スペクトルの組を常に示す.
  3. ガス状になった物質は,その内部を通過する連続スペクトルの光の中から,ガス自身が放射する輝線と同じ波長の光を吸収する.ガスを通過した白色光は,ガスの輝線スペクトルが反転した,吸収スペクトルを常に示す.

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参考文献

桜井邦朋,天文学史,朝倉書店,1990