日待

特定の日に村内の同信者が集まり,お籠りをすること.正月,五月,九月の一日や十五日であると考えられている他,庚申待,甲子待,巳待と同じと考える人もいる.

日待で特徴的なのは徹夜をすること,翌朝日の出を拝すること,禁忌があることである.日待に出席するものはその前に身を清めるため,必ず風呂にはいらねばならない等の戒律があった.

一方,飯田道夫氏は日待は月待と同じ行事日,内容であること,岡山の五流尊瀧院,大阪の住吉大社の日待等の考察から通説とは異なり,日の出を拝するものではなく,月を祀る行事と説明している.

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参考文献

飯田道夫,1992,日待・月待・庚申待,人文書院
大塚民俗学会,1972,日本民俗事典,弘文堂