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日本の暦学は天文現象を計算できればいいので,天動説で計算されていた.日本では地動説はオランダの書物の翻訳として紹介された.最初に紹介したのは,長崎の蘭通詞,本木良永で,1774年に出版された「天地二球用法」である.そこには,太陽と恒星天は動かず,地球は五星(他の惑星)とともに太陽の周りを回っていると紹介している.そして,これを受けて司馬江漢がその著書で次々と地動説を紹介した.これは刊本だったので,世間の人は江漢が紹介したと思われたようである.他に三浦梅園,山片蟠桃(夢の代),本多利明(西域物語),少し時代がたって,吉雄俊蔵(遠西観象図説)等が紹介している. 参考文献
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