太陽の神アポロンの息子ファエトンが,父の日輪の馬車を走らせていたときのこと,馬車の通り道近くにたむろしていたサソリに馬が驚いて天の軌道を大きくはずれてしまったため,大神ゼウスは馬車に雷を落とし鎮めた.ファエトンは馬車と共にエリダヌス川に転落して死んでしまった.星の並びが大きな川の流れを想像させるところからギリシャでは神話のエリダヌス川となったが,エジプトではナイル川,バビロニヤではユーフラテス川,ローマではパドゥス川(現在のポー川)といった具合いで近くの大きな川の名前をとっていたようだ.