エリダヌス座
ギリシャ神話

学名:Eridanus・略符:Eri・概略位置:赤経3時50分・赤緯:−30度・21時南中:12月25日・肉眼星数:144・星座面積:1138平方度

オリオン座が東の空に上るとき南東の空に淡く広がるのがこのエリダヌス座だ.星座面積ではベスト5にランクされる大きな星座だが,輝星は日本(本州)から見えないアケルナルのみ.オリオン座リゲルの近くから始まる大きなZ形の星列が雄大なエリダヌス川を現す.

アケルナル(α星)はアラビア語で川の果ての意味がある.明るさは0.5等だが,赤緯が−57度とずいぶん低い位置にあるため日本では奄美大島から沖縄付近まで下がらないと見ることができない.β星クルサはオリオンの足台の意味で2.8等,γ星ザウラクは舟の輝く星という意味で3.0等星だ.また,ε星はオレンジ色に輝く3.7等の星だが,くじら座のτ星とともに,アメリカのオズマ計画の対象に選ばれた星として知られている.γ星のすぐ西にNGC1535という惑星状星雲がある.明るさは9.3等で,見かけの大きさが20秒ほど.大型双眼鏡でピントのずれた恒星像の感じに見られる.