オリオン座
ギリシャ神話

学名:Orion・略符:Ori・概略位置:赤経5時20分・赤緯:+3度・21時南中:1月27日・肉眼星数:152・星座面積:594平方度

最も有名な星座であり,冬の南の空高くに輝く様子からその雄姿を容易に想像することができる.1等星が2個,2等星が3個でつづる星の並びは邦楽に用いられる“鼓”の形に似ているところからわが国では「つづみ星」の呼び名も伝えられている.

α星ベテルギウス(巨人の脇の下)は赤色の超巨星で太陽の約9百倍の直径があり,約2千日で0.4〜1.3等まで明るさが変わる変光星.β星リゲル(巨人の左足)は0.2等の青白い三重連星で,三ッ星を真ん中にα星と対象的に光る.有名なオリオン大星雲(M42)は三ッ星の下(南)の小三ッ星の真ん中の星で鋭眼の人なら淡く光の滲みとして見ることができる.強い電波や赤外線を出していることが観測されており,近年,星の誕生地として話題を集めている.また,ベテルギウスを除く若い星のグループはオリオン・アソシエイションと呼ばれ,約300万年前の誕生と考えられていいる.