変光星 variable star

変光星とはその名の通り,光(明るさ)を変える星のことである.

明るさを変える要因は大きくわけて2つある.1つは,十分に近接した,連星を成している2つの星が,お互いにぐるぐると回っているときに,ちょうど地球から見て,どちらか一方の星が相手の星を隠したり,反対に隠されたりしたときに,(連星全体としては)暗くなったように見えるものである.このような原因で起きるものを食変光星(あるいは食連星)と呼ばれ,周期的な変光が特徴である.

もう1つは,恒星の明るさが実際に変化するものである.このような変光星は脈動変光星と呼ばれるもので,恒星内部の物理状態が変化するために,星自身が膨張と収縮を繰り返しており,その結果明るさも変化しているものである.

こういったものの他に,突然明るさを増す新星超新星といった現象もある. 

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参考文献

小平桂一,日江井栄二郎,堀源一郎 1987 「天文の事典」 平凡社