勇士ヘラクレスがアルゴス王エウリュステウスに命ぜられた十二功業の第2番目に成し遂げたのが“レルネの沼のヒドラ退治”だ.この蛇は星座絵では一つしか描かれていないが,本当は九つの頭を持った怪物で,その内の一つは不死身であり他の八つの頭は何度首をはねてもすぐにまた新しい首が生えてくる.さすがのヘラクレスも困り果てたのだが一計を案じ,首をはねるとすぐに切口を焼いてしまい,不死身の頭は大きな岩の下に埋めて首尾よく退治した伝えられている.