ぎょしゃ座
ぎょしゃ座のローマ神話

学名:Auriga・略符:Aur・概略位置:赤経6時00分・赤緯:+42度・21時南中:2月4日・肉眼星数:100・星座面積:657平方度

冬の五角形の呼び名を持つ.北天の淡い天の川の中にあって,1等星カペラを中心に,2等星1個,3等星4個,他に微光星を合わせて肉眼星は合計100個ほどになる.赤緯が高いためほんの一時期を除いて時間を選べばどこかで見えている.星座としての歴史も古く,プトレマイオスの48星座の中にも入っている.星座絵では手に鞭を持ち,山羊の子または小鹿を抱いた人物を描くが,ギリシャではエニオクソス(鹿を抱くもの)といわれる.

α星カペラはラテン語で雌の子山羊の意味がある.0.1等の黄色星で分光連星となっている.β星はメンカリナン,アラビア語で鹿を抱くものの肩または手綱をとるものの肩の意味がある.γ星エルナトは現在はおうし座(β星)に属しており,正式にはぎょしゃ座γ星は欠番になっている.ζ星ホエドゥス・プリムスとη星ホエドゥス・セクンドゥスは,古くギリシャではこの付近を2匹の“小山羊座”と呼んだ名残で第一の小山羊,第二の小山羊の意味を持つ.