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1980年代後半に提唱された,地球表面の大規模な活動を説明する理論.マントルの大規模な上昇・下降流(プリューム)を考えることによって,火山島の分布や広範囲の火山岩(マグマ)組成の分布,大陸の離合集散など説明しようというもの. プリューム・テクトニクスは,従来のプレートテクトニクスが扱っていたよりもはるかに深いマントル下部の様子までを包括する理論である.これを検証するには地球の深部を探る手法が必要だったが,それを解決したのが地震波トモグラフィーという手法である.これは地震波の速度分布を全地球的に計算して断面図を得るもので,プレートの沈み込みの様子だけでなく,沈み込んだプレート(スラブ)の滞留の様子や,上昇流(ホット・プリューム)に相当する高温領域などが確認されている. 参考文献
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