地球の周りを回る唯一の天然の衛星で,太陽に次いで明るい天体である.
月の満ち欠け(朔望)の周期は時間の単位としても使われ(一ヶ月:29日あまり),この単位を元にして一年は12ヶ月に分けられた.また,月は公転と自転の周期が等しいため,地球にいつもほぼ同じ側を向けており地球側の面を“表”といい反対側を“裏”という.月の諸量については別表を参照のこと.
小平桂一,日江井栄二郎,堀源一郎,1987「天文の辞典」平凡社