月の大気

月には大気はない.このことは,月着陸船などで直接検証されているし,地上からの観測でも雲やあらしなどのような大気中の現象が見られないことや,月の縁がいつでもはっきりしていることから分かる.たとえ大気があったとしても,地上の6×10−10以下の密度と結論された.

さらに月によって電波星がかくされるときの観測によって,月面での自由電子の数は1立方センチメートルあたり104を越えず,これから推定される大気の密度は1立方センチメートルあたり10-12gとなり,地上の10-9以下である.月面に大気がない理由は,月面での重力が弱いことに原因がある.

月面に着陸したアポロによると,夜の間は1立方センチメートルあたり20万個ほどの粒子からなる大気が測定されている.昼になるとその密度は千倍くらいになると言う.

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参考文献

古在由秀編「月と小惑星」,1983年,恒星社