分光器

光などの電磁波を波長ごとに分ける,または分けて記録する装置をいう.太陽の白い光を,虹色に分解するプリズムも分光器の一種である.

天文学で使う分光器には,普通の光を分光するものの他に,赤外線用,紫外線用,電波用,人工衛星に搭載されるX線用など,多くの種類があり,分光する方法も異なる.可視光や赤外線を分光するには,プリズムよりもガラス板などに細かい線をきざんだ回折格子(グレーティング)が主に使われている.X線の分光には,金を使った回折格子やフィルターなどが使用され,電波では電気的なフィルターを通す装置や位相をずらす相関分光器など特殊な分光器が使われている.

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参考文献

西村史朗他「宇宙の観測1」恒星社
横尾武夫編「宇宙を観る2」恒星社
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