十二支

子,丑,寅,卯,辰,巳,午,未,申,酉,戌,亥.方角日時などを数えるための記号.中国が起源で,一説では殷の時代から使われていたとも言われる.(例:子の刻,壬申戸籍,午の方角等)

それぞれの意味は,草木の成長の様子を表わし,子(種子誕生),丑(芽が出る),寅(地面にはえる),卯(茂る),辰(活発に動く),巳(極限に茂る),午(衰退の兆候),未(果実が熟す),申(果実が固まる),酉(極限に熟す),戌(枯死),亥(種子の中に閉ざされる).

B.C.5〜3世紀の春秋時代に,十二支に動物をあてはめるようになったようだ.漢字に不慣れな人々も絵で覚えられるよう,工夫された.これらを十二支獣という.

日本にはこの動物で表わす十二支と,漢字の十二支が同時に伝わった.この2者は同じものなのだから,対応させるべきだと考えられたようで,漢字の十二支を,強引に動物の名前で発音するようになった.子は元の発音はシだったが,ネズミのネになり,以下それに続いて,十二支だけで使われる独特の読みができた.

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