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セシウム原子やルビジウム原子の振動を信号源とした時計で,誤差は3000年〜30万年に1秒.人類が開発した最も正確な時計である. 日本国内で,時刻保持用に原子時計を管理・運用しているのは,文部省国立天文台と郵政省通信総合研究所の2機関である.これらの運用は独立して行われていて,それぞれ国際原子時を決定するさいの資料になっている.世界的に見ても,時刻保持用の原子時計を2カ所で運用する国は,日本だけである. 原子時計による時刻は,放送局などに提供されるほか,短波放送波を使用したJJYのようなもの,GPSから提供される1PPS信号などで得ることができる.各社から出ている電波時計もこれらの報時信号を利用したものである.さらにはインターネットNTPによる提供もはじまっている. 参考文献
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