21世紀はいつからか

2001年1月1日深夜0時から.

世界で一番最初に21世紀になるのは日付変更線のすぐ西がわの地域である.この地域では,世界時に対し+13時間の時差があり,ロシアのシベリア地方(東経157.5度以東)があたる.それに次ぐのが,ニュージーランド領のチャタム諸島であり12時間45分の時差,ついで,ニュージーランド・フィジーなどの12時間である.このうち,ニュージーランドはサマータイム実施期間なので,+13時間,さらにチャタム諸島は13時間45分となり,世界で一番早い21世紀を迎えることになる.

なお,トンガ王国では,サマータイムを制定する動きがあり,これが実現すると+14時間のトンガ王国が世界で一番早くなる.また,日付変更線が国土の中を通るキリバスでは,本来マイナス時差になる地域を日付変更線の引き直しで14ないし15時間にして世界一をねらっている.いずれも観光誘致のためである.

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参考文献

国立天文台「理科年表1992年版」丸善
ABC WORLD AIRWAYS GUIDE May'92,ABC